サラリーマンの株と息子ちゃん日記
 
数年ぶりの再開
2008-09-28 Sun 23:24
9月23日の火曜日

聡明な青年はT北自動車道下り、H田サービスエリアに正午過ぎにいた。
秋分の日という国民の祭日、聡明な青年の息子ちゃんは全ての習い事から解放され、今日は本当にいい休みになるだろうなと、この日をとても楽しみにしていた。
そんな息子ちゃんを見ていると、何処かに連れて行かないわけにもいかず、茨城県某所の釣堀が充実している公園へ向けて車を走らせていた最中だった。
その日はたまたま息子ちゃんの友達も一緒に連れて行くことになっていたので、いつも家族とだけ色々行楽へ行く習慣しかない息子ちゃんは少しテンションが高かった。

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一こまギャグ
2008-07-22 Tue 00:06
聡明な青年は駅から家までの家路を

自転車に乗り走っていた。

初夏というには暑くなりすぎており、ものすごい湿度で汗がすでに止まらなくなっている。
聡明な青年は昨年末から通勤にスーツを着るのを止めており、一見してサラリーマンに見えない格好で通勤している。
そのため多少近所の目を気にしないでもないが、もう慣れてしまいすでにどうでもよくなっている。
聡明な青年は本来髭を毎朝剃るのは大嫌いである。
今まではなんとか頑張って毎朝髭を剃ってきたが、ここ1ヶ月はすでに剃るのを放棄している。
なので風体といい、服装といいおよそまっとうな勤め人には見えないのではないかと聡明な青年は危惧している。

聡明な青年は自転車をこくのが速いので、大抵前に走っている自転車に対して労せず追いついてしまう。
その日も前を走っている若いサラリーマンに追いついた。
聡明な青年はとある横断歩道で渡ったが、その若いサラリーマンは渡らずに右折した。
そこまでは何事もなく過ぎたので良くある光景だが、先ほどの若いサラリーマンの方から自転車のベルを鳴らす音が聞こえてきたのでふと見てみると、どうも狭い歩道に先行で歩行者がおり、その人にどいてもらおうと思ってベルをしきりと鳴らしているようだ。
しかし歩行者は一向にどく気配はない。
なぜどかないのか少し観察してみると、どうも歩行者の耳にイヤホンが入っているらしい。
聡明な青年もこれは朝の通勤途中よくやられるので、その手に負えなさは良く分かっている。
イヤホンは電車の中限定ではめるのならまだしも、外でも耳にはめていると、安全上極めて問題がある。
目の前で起こっていることもそうだが、人間の五感のうち最も重要なものの一つである聴覚を奪われている状態なのだから、耳で見るという危険察知をすることが出来ない。
聡明な青年は一度実験で耳にイヤホンをはめて夜自転車を乗ったことがあったが、やはり交差点なのでは恐ろしくて、本来耳で見れるため止まらないで通過できるところも、きっちり止まって確認せねばならなかった。

しかし今回の状況を見る限りその若いサラリーマンの耳にもしっかりイヤホンがはまっているのだ。
聡明な青年はその光景を眺めながら、「これは絵にすると一こまギャグで通用するな」と声に出さずつぶやいた。
人の振り見てなんとやらのお手本のような光景であった。


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ありえなき者
2008-01-19 Sat 23:39
聡明な青年は歩いていた

場所は都内某所、人も車も多い繁華街である。
仕事の用事でとある所に出かけていった帰りだ。

よく晴れた昼下がり、通りの向こうにある地下鉄の駅に行くため、大きなスクランブル交差点を渡ろうとしていた時のことだ。
横断歩道の脇で一人の幼児が泣いていた。おそらくまだ小学校に上がっていないであろう小さな男の子だ。
いったい何時から泣いていたのだろうか、にもかかわらず周りの大人たちはその子に対して一切関心をもつ様子もなければ、その形跡もない。
都会の人間は街中で起こることに対して概ね無関心であるが、いくらなんでもこの無関心さに聡明な青年は首を傾げずにはいられなかった。
浮浪者が道端に寝ているのとはわけがちがう、幼児なのだ。子どもというのは周りの大人たちが守らねばいけない。それなのにこの無関心さには、その子の横を通り過ぎる大人たちが皆、人の心を持たない働く機械のように見えた。

聡明な青年はその子に近づき、目線を合わせるためかがみこみ声をかけた。
「ぼく、どうした?お母さんがいなくなっちゃったの?」

その瞬間旋律がはしった。
先ほどまで泣いていた子どもが顔を上げ、ぎろりと聡明な青年を睨んだのだ。
その顔は明らかに幼児ではあるが、長年生きた人間のみが持つ年輪が刻み込まれているように見える。
表情は禍々しく、目は顔とは異なり明らかに幼児のそれとは違う。
そうしてその子はこう喋った。

「お前には俺が見えるのか?」

子どもの声ではあるが、子どもの声ではない。
次の瞬間その子は一陣の風に乗ったがごとく、かき消えた。
あとには誰もいない空間に向かってかがみこんでいる聡明な青年だけが残され、周りの喧騒は変わらず時を刻んでいた。

こんなこともあるのである。




この物語はフィクションであり、登場人物・団体名・地名などはすべて架空のものです。


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プリンスホテルと救急車 その2
2008-01-14 Mon 23:16
翌朝は7時に朝食のためレストランに行った。

早め早めに動かないとスキーをする時間がなくなってしまうからだ。
朝食を食べながらスキーウェアを着ている人が多々いたので、聡明な青年はどうしてそんな必要があるのかいぶかしく思ったが、軽井沢プリンスは外にコテージが多数存在するので、そこから歩いてくる人々だった。

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プリンスホテルと救急車 その1
2008-01-09 Wed 01:19
聡明な青年は1月4日から5日にかけて

家族でスキー旅行に出かけた。
家族で泊りがけでスキーに行くのは初めてのことだったので、聡明な青年にはそれがとても嬉しかった。
それでも聡明な青年の嫁はスキーをやらないし、する気もないのだが。

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